仮想マシン作成#12014/08/03 |
ゲストOSをインストールして仮想マシンを作成します。ここではホストOSと同じ CentOS 6 をインストールします。
|
|
[1] | ネットワーク経由のテキストモードでインストールします。直接コンソールからでも、リモートから
Putty 等のエミュレータ経由からでも実行可能です。 また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所(ストレージプール)は /var/lib/libvirt/images となっていますが、 ここでは別の場所に新たにストレージプールを作成して進めます。 |
# ストレージプールとするディレクトリ作成 [root@dlp ~]# mkdir -p /var/kvm/images [root@dlp ~]# virt-install \
Starting install...
--name www \
--ram 2048 \ --disk path=/var/kvm/images/www.img,size=30 \ --vcpus 2 \ --os-type linux \ --os-variant rhel6 \ --network bridge=br0 \ --graphics none \ --console pty,target_type=serial \ --location 'http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/CentOS/6/os/x86_64/' \ --extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial' # インストールが開始される
|
上で指定しているオプションの意味です。他にもいろいろあるので「man virt-install」で確認してみてください。
--name
仮想マシンの名前を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定。単位は M
--disk path=xxx ,size=xxx
「path=」で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 ( デフォルトは /var/lib/libvirt/images 配下 )
--vcpus「size=」で仮想マシンのディスク容量を指定。単位は G
仮想マシンの仮想CPU数を指定
--os-type
ゲストOSのOSタイプを指定
--os-variant
ゲストOSの種類を指定
--network
仮想マシンのネットワークタイプを指定。
ここではゲストOSにブリッジ接続させたいため、「--network bridge=br0」とした。
br0 はインストールの項の[2]で設定したブリッジインターフェースを指定している。
物理マシンがNICを複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンからも同様に複数の
ネットワークインターフェースを使いたい場合は、改行して複数指定する。
--graphics
グラフィクスを指定。「none」指定でグラフィックスは使わない
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定
|
[2] | 後はテキストモードでインストール作業をするだけです。テキストモードでも基本は GUI と変わらないのでインストール過程は割愛します。 インストールが完了すると、一旦再起動がかかり、以下のようにターミナル上にゲストOSのログインプロンプトが表示されます。 |
CentOS release 6.5 (Final)
Kernel 2.6.32-431.17.1.el6.x86_64 on an x86_64
localhost.localdomain login:
Password:# rootユーザーでログイン
[root@localhost ~]# |
[3] | ゲストOS側からホストOS側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。 ホストOS側からゲストOS側へのコンソールの切り替えは 「virsh console (ゲストの名前)」とコマンドをうちます。 |
[root@localhost ~]#
# Ctrl + ] キーを押す [root@dlp ~]# div class="color2"># ホスト側のコンソールに切り替わった # ゲストOS 'www' のコンソールに切り替え [root@dlp ~]# virsh console www Connected to domain www
Escape character is ^]
[root@localhost ~]# # Enterキーを押す # ゲスト側のコンソールに切り替わった
|
[4] | インストールしたゲストOSは作成直後のクリーンな段階で、 後々仮想マシンを増やす時用のテンプレートとしてディスクイメージをコピーしておくと便利です。 テンプレートとしてとっておいたディスクイメージから新たな仮想マシンを作成する場合は同じように「virt-clone」で複製できます。 |
[root@localhost ~]# # Ctrl + ] キー
[root@dlp ~]#
# ホスト側のコンソール # インストール直後のクリーンな状態をテンプレートとしてコピーしておく [root@dlp ~]# virt-clone --original www --name template --file /var/kvm/images/template.img
Allocating 'template.img' | 20 GB 01:44
Clone 'template' created successfully.
[root@dlp ~]# ll /var/kvm/images/template.img # ディスクイメージ確認 -rwxr-xr-x 1 root root 21474836480 Jul 11 20:05 /var/kvm/images/template.img [root@dlp ~]# ll /etc/libvirt/qemu/template.xml # 定義ファイル確認 -rw------- 1 root root 1340 Jul 11 20:04 /etc/libvirt/qemu/template.xml |
[5] |
作成したゲストOSは、ホストOS側と同様に、ネットワーク等の基本的な初期設定をしておくとよいでしょう。
|
[6] | ストレージプールを新たに追加したので定義しておきます。 |
[root@dlp ~]# mkdir /etc/libvirt/storage
[root@dlp ~]#
vi /etc/libvirt/storage/disk01.xml # 新規作成
<pool type='dir'>
# 任意の名前 <name>disk01</name> <capacity>0</capacity> <allocation>0</allocation> <available>0</available> <source> </source> <target> # ディレクトリ指定 <path>/var/kvm/images</path> <permissions> <mode>0700</mode> <owner>-1</owner> <group>-1</group> </permissions> </target> </pool> # プールを定義 [root@dlp ~]# virsh pool-define /etc/libvirt/storage/disk01.xml
Pool disk01 defined from /etc/libvirt/storage/disk01.xml
# プールを起動 [root@dlp ~]# virsh pool-start disk01
Pool disk01 started
# 自動起動の設定 [root@dlp ~]# virsh pool-autostart disk01
Pool disk01 marked as autostarted
# プールリストを表示して状態確認 [root@dlp ~]# virsh pool-list Name State Autostart -----------------------------------------
disk01 active yes
# 個別に表示して状態確認 [root@dlp ~]# virsh pool-info disk01 Name: disk01 UUID: c7e34241-1a81-79f1-e081-671858f0eb24 State: running Persistent: yes Autostart: yes Capacity: 283.33 GB Allocation: 84.90 GB Available: 198.43 GB |
Sponsored Link |