NTP : 時刻同期の設定2023/02/22 |
デフォルトでは、時刻同期の設定は無効となっていますが、有効化する場合は以下のように設定します。
ESXi システムの時刻設定については注意が必要です。
ESXi ではタイムゾーンの手動設定は不可で、タイムゾーンは UTC に設定されます。
よって、システム上のファイルやログ等のタイムスタンプは、UTC 時刻で記録されます。
ログの記録時間等を参照する場合は、自身のタイムゾーンの時刻と UTC 時刻の差分を考慮する必要があります。
タイムゾーンが日本の場合、システム上の時刻は、[日本の現在時刻 - 9] となります。 |
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[1] | 時刻同期先の NTP サーバーを設定します。 |
# 現在の NTP の状態 [root@ctrl:~] esxcli system ntp get Enabled: false Loglevel: warning PID: 0 Runtime Seconds: 0 Servers: Service Providing Kernel Time: Time Service Enabled: false Time Synchronized: false # 同期先の NTP サーバーを設定してサービスを有効にする # esxcli system ntp set --server=[ntp server1] --server=[ntp server2] ..... [root@ctrl:~] esxcli system ntp set --server=10.0.0.10 --server=ntp.nict.jp [root@ctrl:~] esxcli system ntp set --enabled=yes
esxcli system ntp get Enabled: true Loglevel: warning PID: 262861 Runtime Seconds: 450 Servers: 10.0.0.10, ntp.nict.jp Service Providing Kernel Time: Network Time Protocol Time Service Enabled: true Time Synchronized: true # 動作確認 [root@ctrl:~] ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== dns.srv.world 61.205.120.130 2 u 1 64 1 0.306 +0.034 0.000 ntp-b3.nict.go. .NICT. 1 u 1 64 1 20.940 +1.203 0.000[root@ctrl:~] chkconfig ntpd ntpd on[root@ctrl:~] esxcli network firewall ruleset rule list | grep ntp ntpClient Outbound UDP Dst 123 123 |
VMware Host Client で設定する場合は以下のように実行します。
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[2] | VMware Host Client に root ユーザーアカウントでログインし、左側の [Navigator] から [Manage] アイコンをクリックします。 |
[3] | [Time & date] をクリックします。 |
[4] | [Edit NTP Settings] をクリックします。 |
[5] | [Use Network Time Protocol (enable NTP client)] にチェックを入れ、[Start and stop with host] を選択して NTP サービスの自動起動を有効にします。また、時刻同期先のサーバーも指定して、[Save] ボタンで設定を保存します。複数の時刻同期サーバーを指定する場合は、カンマ区切りで指定します。 |
[6] | 設定後は、[Services] から [ntpd] を選択して手動でサービスを起動します。 |
[7] | システムの表示時刻は UTC のため、例えば、日本時間であれば、[日本の現在時刻 - 9] の時刻となっていれば OK です。 |