iSCSIターゲットの設定2013/05/10 |
iSCSI ( TCP/IP経由でストレージを提供する仕組み ) でストレージサーバーを構築します。
ネットワーク上のストレージをiSCSIターゲット、iSCSIターゲットに接続するクライアントをiSCSIイニシエータと呼びます。
iSCSI は Samba や NFS のようなファイル共有システムとは異なり、原則、ターゲットとイニシエータは1対1の関係になります。
ここでは以下のような環境で iSCSI によるストレージサーバーを構築してみます。
nas01.srv.world [10.0.0.50] - iSCSIターゲット client.srv.world [10.0.0.60] - iSCSIイニシエータ
なお、ここの例では iSCSIターゲットのディスクの空き容量にLVMパーティションを作成して構築していきますので、
iSCSIターゲット側にすでにディスクの空き容量が十分にあることを前提とします。
空き容量がない場合はハードディスクを増設する等してLVMパーティションを作成しておいてください。
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[1] | まずは iSCSIターゲットの設定です。 |
# 空き領域に物理ボリューム作成 root@nas01:~# pvcreate /dev/sdb1 Physical volume "/dev/sdb1" successfully created
# 「vg_target00」という名前のボリュームグループ作成 root@nas01:~# vgcreate -s 32M vg_target00 /dev/sdb1 Volume group "vg_target00" successfully created
# 「lv_target00」という名前の論理ボリュームを100Gで「vg_target00」に作成 root@nas01:~# lvcreate -L 100G -n lv_target00 vg_target00 Logical volume "lv_target00" created
root@nas01:~#
aptitude -y install iscsitarget iscsitarget-dkms
root@nas01:~#
vi /etc/default/iscsitarget # 変更 ISCSITARGET_ENABLE= true
root@nas01:~#
vi /etc/iet/ietd.conf # 最終行に追記 # 複数デバイスを提供する場合は以下の<target>~</target>を増やして同じ要領で設定する # 命名規則:[ iqn.年-月.ドメイン名の逆:任意の名前 ] Target iqn.2013-05.world.srv:target00 # iSCSIターゲットとして提供するデバイス Lun 0 Path=/dev/vg_target00/lv_target00,Type=blockio # 接続を許可するiSCSIイニシエータのIPアドレス initiator-address 10.0.0.60 # 接続を許可する際の認証情報 ( username, password は任意のものを設定)
incominguser username password
/etc/init.d/iscsitarget restart * Removing iSCSI enterprise target devices: ...done. * Starting iSCSI enterprise target service ...done. ...done.root@nas01:~# ietadm --op show --tid=1 # 確認 Wthreads=8 Type=0 QueuedCommands=32 NOPInterval=0 NOPTimeout=0 |
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以上でiSCSIターゲットの設定は終了です。設定したiSCSIターゲットに
iSCSIイニシエータから接続する際の設定は次項を参照ください。
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