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BIND : DMARC レコードの設定2024/07/18

 

自身のメールサーバーが SPF/DKIM で保護されていることを示すための DMARC (Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance) レコードの設定をします。

[1]

DMARC は、自身の DNS レコードに SPF や DKIM 認証の失敗時の動作を登録し、メールの受信者側に指示する設定です。
よって、事前に SPF レコードの設定、および メールサーバー側での DKIM の設定 を実施しておきます。

[2] 対象のドメイン名を設定しているゾーンファイルに DMARC レコードを設定します。
root@dlp:~ #
vi /usr/local/etc/namedb/primary/srv.world.wan
$TTL 86400
@   IN  SOA     dlp.srv.world. root.srv.world. (
        ;; シリアル番号更新
        2024071801 ;Serial
        3600       ;Refresh
        1800       ;Retry
        604800     ;Expire
        86400      ;Minimum TTL
)
        IN  NS     dlp.srv.world.
        IN  A      172.16.0.82
        IN  MX 10  dlp.srv.world.
        IN  TXT    "v=spf1 +ip4:172.16.0.82 -all"

dlp     IN  A      172.16.0.82
www     IN  A      172.16.0.83

20240712._domainkey     IN      TXT     "v=DKIM1; h=sha256; k=rsa; ""p=MIIBIjANBgkqh....."
;; 最終行に追記
_dmarc  IN  TXT    "v=DMARC1; p=none;"

root@dlp:~ #
rndc reload

[3] DMARC レコードのその他のオプションです。
;; [v=DMARC1] ⇒ DMARC のバージョン

;; [p=***] : 認証失敗時の動作ポリシー
;; - [none] ⇒ 何もしない
;; - [quarantine] ⇒ 迷惑メールフォルダーに隔離
;; - [reject] ⇒ メール受信拒否

;; [rua=mailto:***] : 集約レポートの送信先アドレスを指定
;; * 未指定の場合は集約レポート送信なし
;; * 複数アドレスを指定する場合はカンマ (,) 区切り
_dmarc  IN  TXT    "v=DMARC1; p=none; rua=mailto:admin@srv.world,webmaster@srv.world"

;; [ruf=mailto:***] : 失敗レポートの送信先アドレスを指定
;; * 未指定の場合は失敗レポート送信なし
;; * 複数アドレスを指定する場合はカンマ (,) 区切り
_dmarc  IN  TXT    "v=DMARC1; p=none; ruf=mailto:admin@srv.world,webmaster@srv.world"

;; [sp=***] : サブドメインの認証失敗時の動作ポリシー
;; * 未指定の場合は [p=***] の設定が継承される
;; - [none] ⇒ 何もしない
;; - [quarantine] ⇒ 迷惑メールフォルダーに隔離
;; - [reject] ⇒ メール受信拒否
_dmarc  IN  TXT    "v=DMARC1; p=none; sp=reject; rua=mailto:admin@srv.world"

;; [pct=***] : ポリシーの対象とするメールの割合 (パーセンテージ)
;; * [1-100] で指定
;; * 未指定の場合は [pct=100] 
_dmarc  IN  TXT    "v=DMARC1; p=none; pct=50; rua=mailto:admin@srv.world"

;; [fo=***] : 失敗レポート送信時の動作オプション (ruf=*** を有効にしている場合)
;; - [0] ⇒ DKIM, SPF の両方の認証が失敗 (未指定の場合のデフォルト)
;; - [1] ⇒ DKIM, SPF のどちらかの認証が失敗
;; - [d] ⇒ DKIM の認証が失敗
;; - [s] ⇒ SPF の認証が失敗

;; [aspf=***] : SPF 認証のアライメントモード
;; - [s] ⇒ strict モード : ドメイン完全一致 (未指定の場合のデフォルト)
;; - [r] ⇒ relaxed モード : ドメイン部分一致

;; [adkim=***] : DKIM 認証のアライメントモード
;; - [s] ⇒ strict モード : ドメイン完全一致 (未指定の場合のデフォルト)
;; - [r] ⇒ relaxed モード : ドメイン部分一致

;; [rf=afrf] : DMARC 認証失敗レポートの形式
;; * 現時点では [rf=afrf] のみ (未指定の場合のデフォルト)

;; [ri=***] : 集約レポートの送信間隔 (単位は秒)
;; * 未指定の場合のデフォルト値は [ri=86400] (24 時間)
[4]

下記サイトでは、設定した DMARC レコードの記述のチェックができるので、確認しておくとよいでしょう。
⇒ https://mxtoolbox.com/dmarc.aspx

DMARC レコードの設定に問題なければ、設定したドメインのメールサーバーから Gmail 等にメール送信すると、ヘッダーに [DMARC: 'PASS'] と表示されます。

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