KVM : 仮想マシン作成#12014/07/11 |
ゲストOSをインストールして仮想マシンを作成します。当例ではホストOS と同じ CentOS 7 をインストールします。
|
|
[1] | 当例ではネットワーク経由でのテキストモードでインストールします。直接コンソールからでも、リモートから
Putty 等のエミュレータ経由からでも実行できます。 また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所(ストレージプール)は [/var/lib/libvirt/images] となっていますが、 当例では別の場所に新たにストレージプールを作成して進めます。 |
# ストレージプール ディレクトリ作成 [root@dlp ~]# mkdir -p /var/kvm/images [root@dlp ~]# virt-install \
Starting install...
--name centos7 \
--ram 4096 \ --disk path=/var/kvm/images/centos7.img,size=30 \ --vcpus 2 \ --os-type linux \ --os-variant rhel7 \ --network bridge=br0 \ --graphics none \ --console pty,target_type=serial \ --location 'http://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/centos/7/os/x86_64/' \ --extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial' # インストールが開始される
|
上例で指定しているオプションの意味です。
--name他にも多数ありますので [man virt-install] で確認ください。
仮想マシンの名前を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定 (単位は M)
--disk path=xxx ,size=xxx
[path=***] で仮想マシンのディスクの保管場所を指定
--vcpus( 指定しない場合のデフォルトは [/var/lib/libvirt/images] 配下 ) [size=***] で仮想マシンのディスク容量を指定 (単位は G)
仮想マシンの仮想CPU数を指定
--os-type
ゲストOSのOSタイプを指定
--os-variant
ゲストOSの種類を指定 - 下記コマンドで指定可能な種類を確認可能
--network# osinfo-query os
仮想マシンのネットワークタイプを指定
--graphics当例ではゲストOS にブリッジ接続させたいため [--network bridge=br0] としている。 [br0] はインストールの項の [2] で設定したブリッジインターフェースを指定している。 物理マシンが NIC を複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンからも同様に複数の ネットワークインターフェースを使いたい場合は、改行して複数指定する。
グラフィクスを指定 ([none] 指定でグラフィックスは使用しない)
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定
|
[2] | 後はテキストモードでインストール作業をするだけです。テキストモードでも基本は GUI と同様ですのでインストール過程は割愛します。 インストールが完了すると、通常通り一旦再起動がかかり、以下のようにターミナル上にゲストOS のログインプロンプトが表示されます。 |
CentOS Linux 7 (Core) Kernel 3.10.0-123.el7.x86_64 on an x86_64 localhost login: |
[3] | ゲストOS 側からホストOS 側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。 ホストOS 側からゲストOS 側へのコンソールの切り替えは [virsh console (仮想マシン名)] とコマンドを入力します。 |
[root@localhost ~]#
[root@dlp ~]# # Ctrl + ] キー押下 [root@dlp ~]# # ホスト側のコンソールに切り替わった virsh console centos7 # 仮想マシン [centos7] のコンソールに切り替え Connected to domain www
Escape character is ^]
[root@localhost ~]# # Enterキー押下 # ゲスト側のコンソールに切り替わった
|
[4] | インストールしたゲストOS は作成直後のクリーンな段階で、後々仮想マシンを増やす時用のテンプレートとしてディスクイメージをコピーしておくと便利です。 テンプレートとしてとっておいたディスクイメージから新たな仮想マシンを作成する場合は同じように [virt-clone] で複製できます。 |
# インストール直後のクリーンな状態をテンプレートとしてコピー [root@dlp ~]# virt-clone --original centos7 --name template --file /var/kvm/images/template.img
Allocating 'template.img' | 20 GB 01:44
Clone 'template' created successfully.
[root@dlp ~]# ll /var/kvm/images/template.img # ディスクイメージ -rwxr-xr-x 1 root root 32212254720 Jul 11 23:34 /var/kvm/images/template.img [root@dlp ~]# ll /etc/libvirt/qemu/template.xml # 定義ファイル -rw------- 1 root root 1843 Jul 11 23:32 /etc/libvirt/qemu/template.xml |
Sponsored Link |