CentOS 8
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KVM : 仮想マシンを作成する2019/10/08

 
ゲスト OS をインストールして仮想マシンを作成します。当例ではホスト OS と同じ CentOS 8 をインストールします。
[1] 当例ではネットワーク経由のテキストモードでインストールします。 直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行可能です。
また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所 (ストレージプール) は [/var/lib/libvirt/images] となっていますが、 当例では別パスにストレージプールを作成して進めます。
# ストレージプール ディレクトリ作成

[root@dlp ~]#
mkdir -p /var/kvm/images

[root@dlp ~]#
virt-install \
--name centos8 \
--ram 4096 \
--disk path=/var/kvm/images/centos8.img,size=30 \
--vcpus 2 \
--os-type linux \
--os-variant rhel8.0 \
--network bridge=br0 \
--graphics none \
--console pty,target_type=serial \
--location 'https://ftp.riken.jp/Linux/centos/8/BaseOS/x86_64/os/' \
--extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial'
Starting install...  
# インストールが開始される
 
上例で指定しているオプションの意味です。その他多数のオプションは [man virt-install] で確認可能です。
--name
仮想マシンの名前を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定 (単位は M)
--disk path=xxx ,size=xxx
[path=] で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 (デフォルトは [/var/lib/libvirt/images] 配下)
[size=] で仮想マシンのディスク容量を指定 (単位は G)
--vcpus
仮想マシンの仮想 CPU 数を指定
--os-type
ゲスト OS の OS タイプを指定
--os-variant
ゲスト OS の種類を指定
[# osinfo-query os] で指定可能な OS の種類を確認可能
--network
仮想マシンのネットワークタイプを指定
当例ではゲスト OS にブリッジ接続させたいため [--network bridge=br0] とした
(br0 はインストールの項の [2] で設定したブリッジインターフェース)
物理マシンが複数の NIC を搭載し、且つ ブリッジインターフェースも複数を設定しており、仮想マシンからも同様に複数の ネットワークインターフェースを使用したい場合は、改行して複数指定
--graphics
グラフィクスを指定 ([none] 指定でグラフィックス使用なし)
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定

[2] インストーラー起動後はテキストモードでインストール作業を進めます。テキストモードも基本は GUI と同様のため、インストール過程は割愛します。 インストールが完了すると、通常通り一旦システムが再起動し、以下のようにターミナル上にゲスト OS のログインプロンプトが表示されます。
CentOS Linux 8 (Core)
Kernel 4.18.0-80.7.1.el8_0.x86_64 on an x86_64

Activate the web console with: systemctl enable --now cockpit.socket

localhost login:
[3] ゲスト OS 側からホスト OS 側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。
ホスト OS 側からゲスト OS 側へのコンソールの切り替えは [virsh console (仮想マシン名)] とコマンドを入力します。
[root@localhost ~]#    
# Ctrl + ] キー

[root@dlp ~]#    
# ホスト側のコンソールに切り替わった
[root@dlp ~]#
virsh console centos8
   
# ゲストOS [centos8] のコンソールに切り替え

Connected to domain centos8
Escape character is ^]    
# Enterキー押下
[root@localhost ~]#    
# ゲスト側のコンソールに切り替わった
[4] 作成した仮想マシンは容易に複製可能です。
[root@dlp ~]#
virt-clone --original centos8 --name template --file /var/kvm/images/template.img

Allocating 'template.img'                                   |  30 GB  00:02

Clone 'template' created successfully.

# ディスクイメージ

[root@dlp ~]#
ll /var/kvm/images/template.img

-rw-------. 1 root root 1875443712 Oct 7 19:41 /var/kvm/images/template.img
# 定義ファイル

[root@dlp ~]#
ll /etc/libvirt/qemu/template.xml

-rw-------. 1 root root 4744 Oct 7 19:41 /etc/libvirt/qemu/template.xml
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