Debian 10 Buster
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KVM : 仮想マシンを作成する2019/07/23

 
ゲストOS をインストールして仮想マシンを作成します。当例ではホストOS と同じ Debian をインストールします。
[1] 当例ではネットワーク経由のテキストモードでインストールします。 直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行できます。 また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所 (ストレージプール) は [/var/lib/libvirt/images] となっていますが、当例では別の場所に新たにストレージプールを作成して進めます。 なお、[/etc/libvirt/storage] 配下にあるストレージプールの定義ファイルは仮想マシンを作成すると自動生成されます。
# ストレージプール作成

root@dlp:~#
mkdir -p /var/kvm/images

root@dlp:~#
virt-install \
--name debian \
--ram 4096 \
--disk path=/var/kvm/images/debian.img,size=20 \
--vcpus 2 \
--os-type linux \
--os-variant debian9 \
--network bridge=br0 \
--graphics none \
--console pty,target_type=serial \
--location 'http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/debian/dists/buster/main/installer-amd64/' \
--extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial'
Starting install...    
# インストールが開始される
# インストールが完了し再起動した後、ゲストOS のログインプロンプトが表示される

Loading Linux 4.19.0-5-amd64 ...
Loading initial ramdisk ...

Debian GNU/Linux 10 debian ttyS0

debian login:
 
上例で指定しているオプションの意味です。その他は [man virt-install] で確認可能です。
--name
仮想マシンの名称を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定 (単位は M)
--disk path=xxx ,size=xxx
[path=] で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 (デフォルトは [/var/lib/libvirt/images])
[size=] で仮想マシンのディスク容量を指定 (単位は G)
--vcpus
仮想マシンの仮想 CPU 数を指定
--os-type
ゲストOS の OSタイプを指定
--os-variant
ゲストOS の種類を指定 : 下記コマンドで指定可能な種類を確認可能
(コマンドが無い場合は [libosinfo-bin] パッケージをインストール)
# osinfo-query os
--network
仮想マシンのネットワークタイプを指定
当例ではゲストOS にブリッジ接続させたいため [--network bridge=br0] としている。
br0 はインストールの項の[3]で設定したブリッジインターフェースを指定している。
物理マシンが NIC を複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンにも同様に複数の ネットワークインターフェースを設定したい場合は、改行して複数指定する。
--graphics
グラフィクスを指定 ([none] 指定でグラフィックスは設定しない)
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定

[2] ゲストOS 側からホストOS 側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。
ホストOS 側からゲストOS 側へのコンソールの切り替えは [virsh console (仮想マシン名)] とコマンド入力します。
debian@dlp:~$    
# Ctrl + ] キー

root@dlp:~#    
# ホストOS 側のコンソールに切り替わった
root@dlp:~#
virsh console debian
 
# 仮想マシン [debian] のコンソールに切り替え

Connected to domain debian
Escape character is ^]    
# Enterキー
debian@dlp:~$    
# ゲストOS 側のコンソールに切り替わった
[3] 作成した仮想マシンは容易に複製可能です。仮想マシンを停止した状態で複製します。
root@dlp:~#
virt-clone --original debian --name debian_template --file /var/kvm/images/debian_template.img

Allocating 'debian_template.img'                    |  20 GB  00:03

Clone 'debian_template' created successfully.

root@dlp:~#
ll /var/kvm/images/debian_template.img

-rw------- 1 root root 1895170048 Jul 23 19:44 /var/kvm/images/debian_template.img
root@dlp:~#
ll /etc/libvirt/qemu/debian_template.xml

-rw------- 1 root root 4765 Jul 23 10:44 /etc/libvirt/qemu/debian_template.xml
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