KVM : 仮想マシンを作成する2019/05/09 |
ゲストOS をインストールして仮想マシンを作成します。当例ではホストOS と同じ Fedora 30 をインストールします。
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[1] | 当例ではネットワーク経由のテキストモードでインストールします。
直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行可能です。 また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所 (ストレージプール) は [/var/lib/libvirt/images] となっていますが、 ここでは別の場所に新たにストレージプールを作成して進めます。 |
# ストレージプール ディレクトリ作成 [root@dlp ~]# mkdir -p /var/kvm/images [root@dlp ~]# virt-install \
Starting install...
--name fedora30 \
--ram 4096 \ --disk path=/var/kvm/images/fedora30.img,size=30 \ --vcpus 2 \ --os-type linux \ --os-variant fedora29 \ --network bridge=br0 \ --graphics none \ --console pty,target_type=serial \ --location 'http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/releases/30/Server/x86_64/os/' \ --extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial' # インストールが開始される
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上で指定しているオプションの意味です。その他多数のオプションは [man virt-install] で確認可能です。
--name
仮想マシンの名前を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定。単位は M
--disk path=xxx ,size=xxx
[path=] で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 ( デフォルトは [/var/lib/libvirt/images] 配下 )
--vcpus[size=] で仮想マシンのディスク容量を指定。単位は G
仮想マシンの仮想 CPU 数を指定
--os-type
ゲストOS の OSタイプを指定
--os-variant
ゲストOS の種類を指定
--network# osinfo-query os で指定可能な種類を確認可能
仮想マシンのネットワークタイプを指定。
ここではゲストOSにブリッジ接続させたいため、[--network bridge=br0] としている。
br0 はインストールの項の [2] で設定したブリッジインターフェースを指定している。
物理マシンがNICを複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンからも同様に複数の
ネットワークインターフェースを使いたい場合は、改行して複数指定する。
--graphics
グラフィクスを指定。[none] 指定でグラフィックスは使わない
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定
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[2] | インストーラー起動後はテキストモードでインストール作業を進めます。テキストモードも基本は GUI と同様ですのでインストール過程は割愛します。 インストールが完了すると、通常通り一旦システムが再起動す、以下のようにターミナル上にゲスト OS のログインプロンプトが表示されます。 |
Fedora 30 (Server Edition) Kernel 5.0.9-301.fc30.x86_64 on an x86_64 (ttyS0) Web console: https://localhost:9090/ or https://10.0.0.254:9090/ localhost login: |
[3] | ゲスト OS 側からホスト OS 側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。 ホスト OS 側からゲスト OS 側へのコンソールの切り替えは [virsh console (ゲストの名前)] とコマンドを入力します。 |
[root@localhost ~]#
[root@dlp ~]# # Ctrl + ] キーを押す [root@dlp ~]# # ホスト側のコンソールに切り替わった virsh console fedora30 # ゲストOS [fedora30] のコンソールに切り替え Connected to domain fedora30
Escape character is ^]
[root@localhost ~]# # Enterキー押下 # ゲスト側のコンソールに切り替わった
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[4] | 作成した仮想マシンは容易に複製可能です。 |
[root@dlp ~]# virt-clone --original fedora30 --name template --file /var/kvm/images/template.img Allocating 'template.img' | 30 GB 00:00:02 Clone 'template' created successfully. # ディスクイメージ [root@dlp ~]# ll /var/kvm/images/template.img -rw-------. 1 root root 32217432064 May 8 00:02 /var/kvm/images/template.img # 定義ファイル [root@dlp ~]# ll /etc/libvirt/qemu/template.xml -rw-------. 1 root root 4752 May 7 23:42 /etc/libvirt/qemu/template.xml |
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