KVM : 仮想マシンを作成する2021/11/10 |
ゲスト OS をインストールして仮想マシンを作成します。当例ではホスト OS と同じ Fedora 35 をインストールします。
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[1] | 当例では、事前に Fedora 35 インストール用 ISO ファイルを適当なディレクトリにダウンロードして (下例では [/home] 配下)、ISO ファイルからテキストモードでインストールします。 直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行可能です。 また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所 (ストレージプール) は [/var/lib/libvirt/images] となっていますが、 当例では別パスにストレージプールを作成して進めます。(自身が覚えやすいパスで OK) |
# ストレージプール ディレクトリ作成 [root@dlp ~]# mkdir -p /var/kvm/images [root@dlp ~]# virt-install \ --name fedora35 \ --ram 4096 \ --disk path=/var/kvm/images/fedora35.img,size=20 \ --vcpus 2 \ --os-variant fedora34 \ --network bridge=br0 \ --graphics none \ --console pty,target_type=serial \ --location /home/Fedora-Server-dvd-x86_64-35-1.2.iso \ --extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial' Starting install... # インストールが開始される ..... ..... # この後は通常のインストール手順と同じ |
上例で指定しているオプションの意味です。その他多数のオプションは [man virt-install] で確認可能です。
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[2] | インストールが完了すると、通常通り一旦システムが再起動し、以下のようにターミナル上にゲスト OS のログインプロンプトが表示されます。 |
Fedora Linux 35 (Server Edition) Kernel 5.14.10-300.fc35.x86_64 on an x86_64 (ttyS0) Web console: https://fedora:9090/ or https://10.0.0.211:9090/ localhost login: |
[3] | ゲスト OS 側からホスト OS 側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。 ホスト OS 側からゲスト OS 側へのコンソールの切り替えは [virsh console (仮想マシン名)] とコマンドを入力します。 |
[root@localhost ~]# # Ctrl + ] キー [root@dlp ~]# # ホスト側のコンソールに切り替わった [root@dlp ~]# virsh console fedora35 # ゲストOS [fedora35] のコンソールに切り替え Connected to domain fedora35 Escape character is ^] # Enter キー押下 [root@localhost ~]# # ゲスト側のコンソールに切り替わった |
[4] | 作成した仮想マシンは容易に複製可能です。 |
[root@dlp ~]# virt-clone --original fedora35 --name template --file /var/kvm/images/template.img Allocating 'template.img' | 20 GB 00:03 Clone 'template' created successfully. # ディスクイメージ [root@dlp ~]# ll /var/kvm/images/template.img -rw-------. 1 root root 1804009472 Nov 10 09:00 /var/kvm/images/template.img # 定義ファイル [root@dlp ~]# ll /etc/libvirt/qemu/template.xml -rw-------. 1 root root 4963 Nov 10 09:00 /etc/libvirt/qemu/template.xml |
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