Fedora 39
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KVM : 仮想マシンを作成する2023/11/15

 
ゲスト OS をインストールして仮想マシンを作成します。当例ではホスト OS と同じ Fedora 39 をインストールします。
[1] 当例では、事前に Fedora 39 インストール用 ISO ファイルを適当なディレクトリにダウンロードして (下例では [/home] 配下)、ISO ファイルからテキストモードでインストールします。
直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行可能です。
また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所 (ストレージプール) は [/var/lib/libvirt/images] となっていますが、
当例では別パスにストレージプールを作成して進めます。(自身が覚えやすいパスで OK)
# ストレージプール ディレクトリ作成

[root@dlp ~]#
mkdir -p /var/kvm/images

[root@dlp ~]# virt-install \
--name fedora39 \
--ram 4096 \
--disk path=/var/kvm/images/fedora39.img,size=20 \
--vcpus 2 \
--os-variant fedora38 \
--network bridge=br0 \
--graphics none \
--console pty,target_type=serial \
--location /home/Fedora-Server-dvd-x86_64-39-1.5.iso \
--extra-args 'console=ttyS0,115200n8' 

Starting install...   # インストールが開始される
.....
.....

# この後は通常のインストール手順と同じ
上例で指定しているオプションの意味です。その他多数のオプションは [man virt-install] で確認可能です。
--name 仮想マシンの名前を指定
--ram 仮想マシンのメモリ容量を指定 (単位は M)
--disk path=xxx,size=xxx [path=xxx] で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 (デフォルトは [/var/lib/libvirt/images] 配下)
[size=xxx] で仮想マシンのディスク容量を指定 (単位は G)
--vcpus 仮想マシンの仮想 CPU 数を指定
--os-variant ゲスト OS の種類を指定
[# osinfo-query os] で指定可能な OS の種類を確認可能
--network 仮想マシンのネットワークタイプを指定
当例では [--network bridge=br0] として、ゲスト OS にブリッジ接続を指定
(br0 はインストールの項の [2] で設定したブリッジインターフェース)
物理マシンが複数の NIC を搭載し、且つ ブリッジインターフェースも複数を設定しており、且つ 仮想マシンからも同様に複数の ネットワークインターフェースを使用したい場合は、[--network xxx] を複数行で指定
--graphics グラフィクスを指定
vnc, spice, none 等が指定可
--console コンソールタイプを指定
--location インストール元を指定
--extra-args インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定

[2] インストールが完了すると、通常通り一旦システムが再起動し、以下のようにターミナル上にゲスト OS のログインプロンプトが表示されます。
Fedora Linux 39 (Server Edition)
Kernel 6.5.6-300.fc39.x86_64 on an x86_64 (ttyS0)

Web console: https://localhost:9090/

localhost login:
[3] ゲスト OS 側からホスト OS 側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。
ホスト OS 側からゲスト OS 側へのコンソールの切り替えは [virsh console (仮想マシン名)] とコマンドを入力します。
[root@localhost ~]#      # Ctrl + ] キー
[root@dlp ~]#            # ホスト側のコンソールに切り替わった

[root@dlp ~]# virsh console fedora39    # ゲストOS [fedora39] のコンソールに切り替え
Connected to domain fedora39

Escape character is ^]  # Enter キー押下

[root@localhost ~]#     # ゲスト側のコンソールに切り替わった
[4] 作成した仮想マシンは容易に複製可能です。
[root@dlp ~]#
virt-clone --original fedora39 --name template --file /var/kvm/images/template.img

Allocating 'template.img'                                   | 1.2 GB  00:00 ...

Clone 'template' created successfully.

# ディスクイメージ

[root@dlp ~]#
ll /var/kvm/images/template.img

-rw-------. 1 root root 1801453568 Nov 14 09:14 /var/kvm/images/template.img
# 定義ファイル

[root@dlp ~]#
ll /etc/libvirt/qemu/template.xml

-rw-------. 1 root root 6736 Nov 14 09:14 /etc/libvirt/qemu/template.xml
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