SLES 12
Sponsored Link

仮想マシン作成#12015/11/22

 
ゲストOSをインストールして仮想マシンを作成します。ここではホストOSと同じ SUSE Linux Enterprise Server 12 をインストールします。
[1] ここでは取得した SLES の iso イメージを /tmp 配下に配置して、テキストモードでインストールします。 直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行できます。
また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所(ストレージプール)は /var/lib/libvirt/images となっていますが、 ここでは別の場所に新たにストレージプールを作成して進めます。
# ストレージプール ディレクトリ作成

dlp:~ #
mkdir -p /var/kvm/images

dlp:~ #
virt-install \
--name sles12 \
--ram 4096 \
--disk path=/var/kvm/images/sles12.img,size=30 \
--vcpus 2 \
--os-type linux \
--os-variant sles12 \
--network bridge=br0 \
--graphics none \
--console pty,target_type=serial \
--location /tmp/SLE-12-Server-DVD-x86_64-GM-DVD1.iso \
--extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial'
Starting install...    
# インストールが開始される
 
上で指定しているオプションの意味です。他にもいろいろあるので「man virt-install」で確認してみてください。
--name
仮想マシンの名前を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定。単位は M
--disk path=xxx ,size=xxx
「path=」で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 ( デフォルトは /var/lib/libvirt/images 配下 )
「size=」で仮想マシンのディスク容量を指定。単位は G
--vcpus
仮想マシンの仮想CPU数を指定
--os-type
ゲストOSのOSタイプを指定
--os-variant
ゲストOSの種類を指定
# virt-install --os-variant list
で指定可能な種類を確認可能
--network
仮想マシンのネットワークタイプを指定。 ここではゲストOSにブリッジ接続させたいため、「--network bridge=br0」とした。 br0 はインストールの項の[2]で設定したブリッジインターフェースを指定している。 物理マシンがNICを複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンからも同様に複数の ネットワークインターフェースを使いたい場合は、改行して複数指定する。
--graphics
グラフィクスを指定。「none」指定でグラフィックスは使わない
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定

[2] インストーラー起動後はテキストモードでインストール作業を進めます。テキストモードも基本は GUI と同様ですのでインストール過程は割愛します。 インストールが完了すると、通常通り一旦再起動がかかり、以下のようにターミナル上にゲスト OS のログインプロンプトが表示されます。
Welcome to SUSE Linux Enterprise Server 12  (x86_64) - Kernel 3.12.28-4-default (ttyS0).

linux-paje login:
[3] ゲスト OS 側からホスト OS 側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。
ホスト OS 側からゲスト OS 側へのコンソールの切り替えは 「virsh console (ゲストの名前)」とコマンドを入力します。
linux-paje:~ #    
# Ctrl + ] キーを押す

dlp:~ #    
# ホスト側のコンソールに切り替わった
dlp:~ #
virsh console sles12
   
# ゲストOS 'sles12' のコンソールに切り替え

Connected to domain sles12
Escape character is ^]    
# Enterキーを押す
linux-paje:~ #    
# ゲスト側のコンソールに切り替わった
[4] 作成した仮想マシンは容易に複製可能です。
dlp:~ #
virt-clone --original sles12 --name template --file /var/kvm/images/template.img

Allocating 'template.img' | 30 GB 00:00:02
Clone 'template' created successfully.
# ディスクイメージ

dlp:~ #
ll /var/kvm/images/template.img

-rw------- 1 root root 32212254720 Nov 23 01:20 /var/kvm/images/template.img
# 定義ファイル

dlp:~ #
ll /etc/libvirt/qemu/template.xml

-rw------- 1 root root 3183 Nov 23 01:18 /etc/libvirt/qemu/template.xml
関連コンテンツ