Ubuntu 10.04
Sponsored Link

仮想マシン作成#12010/07/19

  ゲストOSをインストールして仮想マシンを作成します。ここではホストOSと同じ Ubuntu 10.04 LTS をインストールしてみます。

[1] ここではネットワーク経由のテキストモードでインストールをすることにします。 直接コンソールからでも、リモートからPutty等のエミュレータ経由からでも実行できます。
root@ubuntu:~#
mkdir -p /var/kvm/images
   
# ゲストOS格納ディレクトリ作成

root@ubuntu:~#
virt-install \
-n www \
-r 1024 \
-f /var/kvm/images/www.img \
-s 20 \
--vcpus=2 \
--os-type linux \
--os-variant=virtio26 \
--network bridge=br0 \
--nographics \
--location='http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/dists/lucid/main/installer-amd64/' \
--extra-args='console=tty0 console=ttyS0,115200n8'


Starting install...    
# インストールが開始される
  上で指定しているオプションの意味です。他にもいろいろあるので「man virt-install」で確認してみてください。

-n 仮想マシンの名前を指定
-r 仮想マシンのメモリ容量を指定
-f 仮想マシンのディスクの場所を指定
-s 仮想マシンのディスク容量を指定。単位はG
--vcpus=
仮想マシンの仮想CPU数を指定
--os-type
ゲストOSのタイプを指定
--network=
仮想マシンのネットワークタイプを指定。 ここではゲストOSにブリッジ接続させたいため、「--network bridge=br0」とした。 br0 はインストールの項の[2]で設定したブリッジインターフェースを指定している。 物理マシンがNICを複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンからも同様に複数の ネットワークインターフェースを使いたい場合は、改行して複数指定する。
--nographics
グラフィクスを使わない
--location=
インストール元を指定
--extra-args=
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定

[2] 後はテキストモードでインストール作業をするだけです。
インストールが完了すると、いつものように一旦再起動がかかり、以下のようにターミナル上にゲストOSのログインプロンプトが表示されます。
Ubuntu 10.04 LTS www ttyS0

www login:    
# インストール中に設定したユーザーでログイン
[3] ゲストOS側からホストOS側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。
ホストOS側からゲストOS側へのコンソールの切り替えは 「virsh console (ゲストの名前)」とコマンドをうちます。
lucid@www:~$
# Ctrl + ] キーを押す

root@ubuntu:~#
# ホスト側のコンソールに切り替わった


root@ubuntu:~#
virsh console www
 
# ゲストOS 'www' のコンソールに切り替え

Connected to domain www
Escape character is ^]
# Enterキーを押す


lucid@www:~$
# ゲスト側のコンソールに切り替わった
[4] インストールしたゲストOSは作成直後のクリーンな段階で、後々仮想マシンを増やす時用のテンプレートとして、ディスクイメージをコピーしておけば便利です。 テンプレートとしてとっておいたディスクイメージから新たな仮想マシンを作成する場合は次項を参照ください。
root@ubuntu:~#
# ホスト側のコンソール

root@ubuntu:~#
cp /var/kvm/images/www.img /root/guest.img
 
# ディスクイメージ

root@ubuntu:~#
cp /etc/libvirt/qemu/www.xml /root/guest.xml
 
# 定義ファイル
[5] 後は、作成したゲストOSにホストOS側と同様にネットワーク等の基本的な初期設定をしておきます。


関連コンテンツ