Ubuntu 16.04
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仮想マシン作成#12016/05/15

 
ゲストOSをインストールして仮想マシンを作成します。ここではホストOSと同じ Ubuntu をインストールします。
[1] ここではネットワーク経由のテキストモードでインストールします。 直接コンソールからでも、リモートから Putty 等のエミュレータ経由からでも実行できます。 また、デフォルトでは仮想マシンのイメージの保管場所(ストレージプール)は /var/lib/libvirt/images となっていますが、ここでは別の場所に新たにストレージプールを作成して進めます。 なお、/etc/libvirt/storage 配下にあるストレージプールの定義ファイルは仮想マシンを作成すると自動生成されます。
root@dlp:~#
apt-get -y install libosinfo-bin libguestfs-tools virt-top
# ストレージプールとするディレクトリ作成

root@dlp:~#
mkdir -p /var/kvm/images

root@dlp:~#
virt-install \
--name template \
--ram 4096 \
--disk path=/var/kvm/images/template.img,size=30 \
--vcpus 2 \
--os-type linux \
--os-variant ubuntu16.04 \
--network bridge=br0 \
--graphics none \
--console pty,target_type=serial \
--location 'http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/dists/xenial/main/installer-amd64/' \
--extra-args 'console=ttyS0,115200n8 serial'
Starting install...    
# インストールが開始される


# インストール終了直後、一旦ホスト側に戻り、ゲストをシャットダウンする

root@dlp:~#
virsh shutdown template

Domain template is being shutdown
# ゲスト領域をマウントしてサービスを有効にする

root@dlp:~#
guestmount -d template -i /mnt

root@dlp:~#
ln -s /mnt/lib/systemd/system/getty@.service /mnt/etc/systemd/system/getty.target.wants/getty@ttyS0.service

root@dlp:~#
umount /mnt
# 再度起動し、コンソールに接続できればインストール完了

root@dlp:~#
virsh start template --console

Domain template started
Connected to domain template
Escape character is ^]

Ubuntu 16.04 LTS ubuntu ttyS0

ubuntu login:
 
上で指定しているオプションの意味です。その他は「man virt-install」で確認してください。
--name
仮想マシンの名前を指定
--ram
仮想マシンのメモリ容量を指定。単位は M
--disk path=xxx ,size=xxx
「path=」で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 ( デフォルトは /var/lib/libvirt/images 配下 )
「size=」で仮想マシンのディスク容量を指定。単位は G
--vcpus
仮想マシンの仮想CPU数を指定
--os-type
ゲストOSのOSタイプを指定
--os-variant
ゲストOSの種類を指定 - 下記コマンドで指定可能な種類を確認可能
# osinfo-query os
--network
仮想マシンのネットワークタイプを指定。 ここではゲストOSにブリッジ接続させたいため、「--network bridge=br0」とした。 br0 はインストールの項の[3]で設定したブリッジインターフェースを指定している。 物理マシンがNICを複数枚もっていて、且つブリッジインターフェースを複数設定しており、仮想マシンからも同様に複数の ネットワークインターフェースを使いたい場合は、改行して複数指定する。
--graphics
グラフィクスを指定。「none」指定でグラフィックスは使わない
--console
コンソールタイプを指定
--location
インストール元を指定
--extra-args
インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定

[2] ゲストOS側からホストOS側へのコンソールの切り替えは Ctrl + ] キーです。
ホストOS側からゲストOS側へのコンソールの切り替えは 「virsh console (ゲストの名前)」とコマンド入力します。
xerus@ubuntu:~$    
# Ctrl + ] キー

root@dlp:~#    
# ホスト側のコンソールに切り替わった
root@dlp:~#
virsh console template
 
# ゲストOS 'template' のコンソールに切り替え

Connected to domain template
Escape character is ^]    
# Enterキーを押す
xerus@ubuntu:~$    
# ゲスト側のコンソールに切り替わった
[3] インストールしたゲストOS は作成直後のクリーンな段階で、後々仮想マシンを増やす時用のテンプレートとして、ディスクイメージをコピーしておくと便利です。 テンプレートとしてとっておいたディスクイメージから新たな仮想マシンを作成する場合は同じように「virt-clone」で複製できます。
# ホスト側のコンソール

root@dlp:~#
virt-clone --original template --name ubuntu1604 --file /var/kvm/images/ubuntu1604.img

Allocating 'ubuntu1604.img'                     |  30 GB     01:02

Clone 'ubuntu1604' created successfully.
root@dlp:~#
ll /var/kvm/images/ubuntu1604.img

-rw------- 1 root root 1899888640 May 16 21:05 /var/kvm/images/ubuntu1604.img
root@dlp:~#
ll /etc/libvirt/qemu/ubuntu1604.xml

-rw------- 1 root root 2694 May 16 21:05 /etc/libvirt/qemu/ubuntu1604.xml
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