KVM : SPICEサーバー2014/07/12 |
デスクトップ仮想化 SPICE ( Simple Protocol for Independent Computing Environment )
をインストールし、仮想マシンにリモート接続できるようにします。
VNCのように接続先ホストが待ち受けるのではなく、KVM
ホスト側で仮想マシンへの接続を待ち受けるため、接続先の仮想マシンのネットワークはつながっていなくとも、KVM
ホストさえネットワークにつながっていれば仮想マシンへリモート接続できます。
まずは KVM ホスト側で仮想マシンが SPICE 対応で起動できるように設定します。
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[1] | SPICE サーバーをインストールします。 (通常は仮想関連のパッケージ依存でインストールされているが、もしされていない場合はインストール) |
[root@dlp ~]# yum -y install spice-server spice-protocol |
[2] | 既存の仮想マシンの xml ファイルを編集して SPICE 対応で起動します。 当サイトの仮想マシン作成例だとグラフィクスなしで作成しているため以下の変更のみで OK ですが、グラフィクスありで作成した場合は、xml ファイル中の、<graphics>~ と <video>~ のセクションは削除して以下の変更をしてください。 |
# 仮想マシン [centos7] の設定編集 [root@dlp ~]# virsh edit centos7 <domain type='kvm'> <name>centos7</name> <uuid>b38a50ca-a1ae-4d37-ba10-caf1e05b43ce</uuid> <memory unit='KiB'>4194304</memory> <currentMemory unit='KiB'>4194304</currentMemory> <vcpu placement='static'>2</vcpu> . . . # 適当に下の方に以下を追記 # passwd=*** は任意のパスワードを設定 # sound セクションの slot='0x06' は他と重複しない番号を指定 # video セクションの slot='0x02' はグラフィックス用の固定値 <graphics type='spice' port='5900' autoport='no' listen='0.0.0.0' passwd='password'> <listen type='address' address='0.0.0.0'/> </graphics> <sound model='ac97'> <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x06' function='0x0'/> </sound> <video> <model type='qxl' ram='65536' vram='32768' heads='1'/> <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x02' function='0x0'/> </video> <memballoon model='virtio'> <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x05' function='0x0'/> </memballoon> </devices> </domain> Domain centos7 XML configuration edited. # 仮想マシン起動 [root@dlp ~]# virsh start centos7 Domain centos7 started |
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以上でSPICE対応での仮想マシン起動は完了です。SPICEクライアントからの接続は次項を参照ください。
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[4] | なお、仮想マシン作成時からSPICEを有効にしたいのであれば、以下のように指定します。 Windows のようにインストールに GUI が必要な OS をインストールする際に、KVMホストマシンに GUI 環境を用意しなくとも、SPICE 有効で起動すればインストールできます。 |
[root@dlp ~]# virt-install \
--name Win2k12R2 \ --ram 6144 \ --disk path=/var/kvm/images/Win2k12R2.img,size=100 \ --vcpus=4 \ --os-type windows \ --os-variant=win2k12r2 \ --network bridge=br0 \ --graphics spice,listen=0.0.0.0,password=password,keymap=ja \ --video qxl \ --cdrom /tmp/X64FRE_SERVER_EVAL_JA-JP-IRM_SSS_X64FREE_JA-JP_DV5.ISO |
[5] | Firewalld を有効にしている場合は、仮想マシンに割り当てた SPICE ポートの許可が必要です。 |
[root@dlp ~]# firewall-cmd --add-port=5900/tcp --permanent [root@dlp ~]# firewall-cmd --reload |
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