SELinux : ポートのタイプを変更する2021/07/22 |
SELinux ではポートに対してもタイプが付与されています。
タイプが設定されていないポートでサービスを起動しようとすると SELinux によってアクセス拒否されます。 |
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[1] | ポートに付与されているタイプの一覧は [semanage] コマンドで確認できます。 |
[root@dlp ~]# semanage port -l SELinux Port Type Proto Port Number afs3_callback_port_t tcp 7001 afs3_callback_port_t udp 7001 afs_bos_port_t udp 7007 afs_fs_port_t tcp 2040 afs_fs_port_t udp 7000, 7005 afs_ka_port_t udp 7004 afs_pt_port_t tcp 7002 ..... ..... zented_port_t tcp 1229 zented_port_t udp 1229 zookeeper_client_port_t tcp 2181 zookeeper_election_port_t tcp 3888 zookeeper_leader_port_t tcp 2888 zope_port_t tcp 8021 |
[2] |
例として httpd で 82 番ポートを利用する際のポートのタイプについて設定します。
以下のように http のデフォルトポートである 80 や https の 443
で検索すると、[http_port_t] というタイプが割り当てられていることが分かります。ここに 82
番ポートは指定されていないため、[httpd.conf] 側で正しく設定したとしても 82 番ポートでは起動できません。82
番ポートを利用するには [http_port_t] に 82 番ポートを追加する必要があります。
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# 現在の設定確認 [root@dlp ~]# semanage port -l | grep -E -w "80|443" http_port_t tcp 80, 81, 443, 488, 8008, 8009, 8443, 9000 # 82 番を追加する [root@dlp ~]# semanage port -a -t http_port_t -p tcp 82
semanage port -l | grep "^http_port_t"
http_port_t tcp 82, 80, 81, 443, 488, 8008, 8009, 8443, 9000
# 追加された
# httpd の設定を変更した後、サービス再起動して確認 [root@dlp ~]# ss -napt | grep httpd
LISTEN 0 128 *:82 *:* users:(("httpd",pid=26284,fd=4),("httpd",pid=26283,fd=4),("httpd",pid=26282,fd=4),("httpd",pid=26279,fd=4))
# httpd が 82 でリスンしている
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