KVM : SPICEサーバー2018/05/17 |
デスクトップ仮想化 SPICE ( Simple Protocol for Independent Computing Environment ) をインストールし、仮想マシンにリモート接続できるようにします。
VNCのように接続先ホストが待ち受けるのではなく、KVM ホスト側で仮想マシンへの接続を待ち受けるため、接続先の仮想マシンのネットワークはつながっていなくとも、KVM
ホストさえネットワークにつながっていれば仮想マシンへリモート接続できます。
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[1] | 既存の仮想マシンの xml ファイルを編集して SPICE 対応で起動します。 当サイトの仮想マシン作成例だとグラフィクスなしで作成しているため以下の変更のみで OK ですが、グラフィクスありで作成した場合は、xml ファイル中の、<graphics>~ と <video>~ のセクションは削除して以下の変更をしてください。 |
# 仮想マシン [ubuntu1804] の設定編集 root@dlp:~# virsh edit ubuntu1804 <domain type='kvm'> <name>ubuntu1804</name> <uuid>84b170c6-e14e-4d0f-b411-9a9b7c2895d6</uuid> <memory unit='KiB'>4194304</memory> <currentMemory unit='KiB'>4194304</currentMemory> <vcpu placement='static'>2</vcpu> . . . # 適当に下の方に以下を追記 # (passwd=*** は任意のパスワードを設定, slot=*** は他と重複しない数字を指定) <graphics type='spice' port='5900' autoport='no' listen='0.0.0.0' passwd='password'> <listen type='address' address='0.0.0.0'/> </graphics> <video> <model type='qxl' ram='65536' vram='32768' heads='1'/> <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x06' function='0x0'/> </video> <memballoon model='virtio'> <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x05' function='0x0'/> </memballoon> </devices> </domain> Domain ubuntu1604 XML configuration edited. # 仮想マシン起動 root@dlp:~# virsh start ubuntu1804 Domain ubuntu1804 started |
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以上でSPICE対応での仮想マシン起動は完了です。SPICEクライアントからの接続は次項を参照ください。
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[3] | なお、仮想マシン作成時からSPICEを有効にしたいのであれば、以下のように指定します。 Windows のようにインストールに GUI が必須な OS をインストールする際に、KVMホストマシンに GUI 環境を用意しなくとも、SPICE 有効で起動すればインストールできます。 |
root@dlp:~# virt-install \
--name Win2k16 \ --ram 6144 \ --disk path=/var/kvm/images/Win2k16.img,size=100 \ --vcpus=4 \ --os-type windows \ --os-variant=win2k12r2 \ --network bridge=br0 \ --graphics spice,listen=0.0.0.0,password=password,keymap=ja \ --video qxl \ --cdrom /tmp/Win2016_JA-JP.ISO |
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