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NextCloud : オフィス系アプリケーションを有効化する2020/10/07

 
NextCloud Web 上では、[xlsx] や [docx] 等の、オフィス系アプリケーションで作成されたファイルも、そのまま閲覧/編集可能です。 オフィス系アプリのファイルの閲覧/編集に対応する NextCloud アプリケーションは、NextCloud の初期セットアップ時に、 デフォルトの「推奨アプリケーションをインストールする」で進めた場合は自動でインストールされるため、オフィス系アプリは通常は有効な状態となっていますが、 SELinux が有効なシステムでは、オフィス系アプリのインストールが失敗して有効な状態となっていない場合があります。 そのような場合は以下のように手動で有効にする必要があります。
[1] NextCloud サーバーで SELinux を有効にしている場合は、事前に、オフィス系アプリケーションのインストールや起動を許可するルールの追加が必要です。
[root@dlp ~]#
setsebool -P nis_enabled on

[root@dlp ~]#
vi CollaboraOnline.te
# 以下の内容で新規作成

module CollaboraOnline 1.0;

require {
        type httpd_sys_script_t;
        type fuse_device_t;
        type httpd_sys_rw_content_t;
        type kernel_t;
        type lib_t;
        type init_t;
        class file { execute unlink execute_no_trans };
        class dir { read remove_name rmdir write setattr mounton };
        class lnk_file unlink;
        class chr_file { open read write };
        class process setrlimit;
        class system module_request;
}

#============= httpd_sys_script_t ==============
allow httpd_sys_script_t fuse_device_t:chr_file { open read write };
allow httpd_sys_script_t httpd_sys_rw_content_t:dir mounton;
allow httpd_sys_script_t httpd_sys_rw_content_t:file { execute execute_no_trans };
allow httpd_sys_script_t lib_t:dir setattr;
allow httpd_sys_script_t self:process setrlimit;
allow httpd_sys_script_t kernel_t:system module_request;

#============= init_t ==============
allow init_t httpd_sys_rw_content_t:dir { read remove_name rmdir write };
allow init_t httpd_sys_rw_content_t:file unlink;
allow init_t httpd_sys_rw_content_t:lnk_file unlink;


[root@dlp ~]#
checkmodule -m -M -o CollaboraOnline.mod CollaboraOnline.te

[root@dlp ~]#
semodule_package --outfile CollaboraOnline.pp --module CollaboraOnline.mod

[root@dlp ~]#
semodule -i CollaboraOnline.pp

[2] NextCloud Web に管理者ユーザーでログインして、メニューから [アプリ] を開き、[あなたのアプリ] 一覧から [Collabora Online] を選択して有効化します。
[4] [Collabora Online] を有効化した後、再びメニューから [設定] を開き、左ペインで [管理] - [Collabora Online] を選択します。右ペインで、設定に関して三つの選択肢がありますが、一番簡単なのは、真ん中の [ビルトイン CODE を使う] です。当例もそちらで進めます。ただし、有効化するには追加でアプリケーションのインストールが必要になります。[本インストールにはビルトインサーバーが用意されていません] の右横をクリックすると、インストール画面に移動します。
[5] [Collabora Online - Built-in CODE Server] を有効化します。ダウンロードには相当の時間がかかります。 インストールされるアプリケーションは、Linux デスクトップではおなじみの LibreOffice ベースのアプリケーションとなっています。
[6] [Collabora Online - Built-in CODE Server] が有効化されると、以下のように接続可能な旨が表示されます。以上で管理者ユーザーでの設定は終了です。
[7] 自身の NextCloud ユーザーで NextCloud Web にログインして、エクセルファイルやワードファイルが 閲覧/編集 可能か確認しておくとよいでしょう。
[8] エクセルファイルを開いて編集している様子です。保存の際は、左上の保存アイコンをクリックします。
[9] ワードファイルを開いた様子です。問題なく 閲覧/編集 可能です。
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