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TCP Wrapperによるアクセス制御2013/06/05

 
TCP Wrapperを用いたアクセス制御の実装です。 古くはinetdのようなスーパーサーバから起動されるサービスのみに対応していましたが、 現在ではネットワークサービスを提供するデーモンにも数多く対応しています。
[1] TCP Wrapperインストール
root@dlp:~#
aptitude -y install tcpd
[2] TCP Wrapperに対応するサービスかどうかは、libwrapへのリンクが含まれているかどうかで確認できます。
root@dlp:~#
ldd /usr/sbin/sshd | grep wrap

    libwrap.so.0 => /lib/x86_64-linux-gnu/libwrap.so.0 (0x00007f52c7576000)
# libwrapが含まれているのでTCP Wrapperでアクセス制御できる
[3] TCP Wrapperによるアクセス制御は /etc/hosts.allow と /etc/hosts.deny で行います。
以下、例として、sshd へのアクセスを10.0.0.0/24 からのみ許可する場合の記述です。
root@dlp:~#
vi /etc/hosts.deny
sshd: ALL
root@dlp:~#
vi /etc/hosts.allow
sshd: 10.0.0.
[4] vsftpdへのアクセスを、ホスト「host.example.domain」 からのみ許可する場合
root@dlp:~#
vi /etc/hosts.deny
vsftpd: ALL
root@dlp:~#
vi /etc/hosts.allow
vsftpd: host.example.domain
[5] TCP Wrapperに対応する全サービスへのアクセスを、ドメイン「example.domain」に属する全ホストと、 10.0.1.0/24 からのみ許可する場合
root@dlp:~#
vi /etc/hosts.deny
ALL: ALL
root@dlp:~#
vi /etc/hosts.allow
ALL: .example.domain 10.0.1.
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